こんにちは、てくてくです。
今日は、「アシュフォードのリジットへドル機」をテーマに、完全独学で卓上手織り機は使いこなせるのか?お話したいと思います。
結論から言うと、難しいところもあるけれど、慣れればそれなりに使える!です。
最近、てくてくの新しい趣味として、卓上手織り機で手織りに挑戦してみました。
卓上手織り機というと、数千円から手に入る簡単な構造のものから、数十万円もする複雑な織機まで色々ですよね。
今回は、手織りに興味があるものの、近くに教室がない・卓上織り機の値段が高いので躊躇している・難しそうだしできるか不安…といった方に向けて、てくてくが感じたことをご紹介します。
また、奥深い染織の世界に踏み入れたばかりですので、解釈が異なる点がありましたらご指摘いただけると嬉しいです!
それでは行きましょう。
卓上手織り機でどんなものを作りたい?
てくてくは10年前、北欧ブームを入口に手織りにハマり、当時から手織りしてみたいな~と思っておりました。
当時は学生でお金もなかったので、見よう見まねで木枠に釘を打ち、なんちゃって織機を自作したこともあります。
しかし、上手くできずに断念した苦い経験が。
それから10年が経ち、コロナ禍をきっかけにYoutubeで色々なハウツー動画がアップさせるようになりました。
Youtubeで卓上手織り機を使って北欧の伝統織りをされているのを発見し、手織りに対する思いが再燃したのです。
ストールやテーブルクロス、タペストリーなどを織れたら素敵ですよね…☆彡
色々な本を見てみましたが、この本がわかりやすい上に、作りたいと思える作品ばかり載っていて良かったです。
ラーヌ織りやモンクスベルト織りなど、卓上手織り機でできる北欧の手織りも載っているのでお勧めです。
アシュフォード社のリジットへドル機について
今回使用したのは、アシュフォード社のリジットへドル機の40㎝です。
とても悩んだ結果、2枚へドルで織れる&オプションで専用台を付けられるアシュフォード社にしました。
へドルとは、筬(おさ)とか綜絖(そうこう)とも言われ、経糸を一本ごとに上下させる道具。
2枚へドルだと、1枚へドルの倍の経糸密度で織ることができます。
簡単に言うと、1枚へドルより効率良く織れたり、1枚へドルではできない織りができたりします。
へドルが多いほど複雑な織りができるようですが、今回は予算的にも2枚へドルが限界。
卓上だから不十分かというとそんなことは当然なく、染織のプロでも2枚へドルの卓上手織り機を使われる方もいるそうです。
本格的な高機でなくても、卓上手織り機で十分楽しめそうだと感じました。
さらに、初めて知ったのですが、ハマナカから出ているオリヴィエとアシュフォードのリジットへドル機は同等らしいです。
とても分かりやすく勉強になったブログがあったので、感謝の意を込めてリンクを貼っておきます。
現在アシュフォードは販売してなさそうだったので、オリヴィエの同等品と思われるものを掲載しておきます。
手織り機 ハマナカ / Rich More(リッチモア) オリヴィエ(織・美・絵) リラ40
実際に作業してみて、スタンドがあった方が格段に作業しやすそうだと思ったので、ゆくゆくはアシュフォードの専用スタンドを購入したいと思います。
ブロガーさんで、オリヴィエにご自身で穴をあけてアシュフォードのスタンドをつけていた方もいましたよ。
実際に織ってみます
使用したものはダイソーで購入した、綿100%のレース糸。
経糸は説明書や本を見ながら、何とか張ることができました。
わからない部分はYoutubeでチェックです
最初と最後に「捨て織り」を行います。
平織は思ったより簡単にできました。
途中で飽きてきたので、所々に簡単な透かし織りを入れました。
試作品なので、経糸がなくなった時点で終了。
初めてにしてはまずまずといった出来、と思っていますがいかがでしょうか。
今回の作業での反省点は、3つあります。
最初の捨て織りの打ち込みが弱かったので、フリンジをくくっている途中で織りが解けてしまい、端がユルユルの布になってしまいました。
もう1点は、初めに経糸の張り方が甘く、経糸の一部が緩んでしまったこと。
教室などに通っていたら、このようなことも教えてもらえただろうな…
また、今回使用した綿糸はサラサラしていて滑りやすく、摩擦がある糸の方が扱いやすいと感じました。
初めは糸を括る作業も地味に難しく、慣れるまでは太めの毛糸とかがおすすめ。
余り毛糸で練習して、コツもつかめるようになってきました。
この反省点は次に生かして、現在3作目・模様織りのマフラーを制作中です!
アシュフォードのリジットへドル機の感想
今回入手したアシュフォードのリジットへドル機(40㎝)ですが、使用感はとても良かったです。
購入前は60㎝と悩みましたが、2枚へドルを使えば最大40㎝×2=80㎝は織れるので十分と思って40㎝にしました。
あと、予想以上に卓上手織り機は大きかったです。
室内で水平に持って運んでみたところ、ギリギリ廊下や階段を行き来することができました。
60㎝だったら我が家は移動が難しかったかも、と思います。
最初は説明書だけでは心許ない気もしますが、オリヴィエの場合はDVDが付いているようです。
もしDVDが無くても、Youtubeで多くの作家さんがレクチャー動画を挙げられているので安心です。
ただ、制作をしていくうちに出てくるちょっとした悩みや、織り図と呼ばれる組織図を読み解くスキルなどは、誰かに聞いて解決できたらいいのにな~と思うことがありました。
それでも、何度か試しに織ってみて、平織や簡単な模様織りは問題なくできるようになりました。
平織だけでも素材を変えれば作れるものは無数にあります!
しかし、中級者向け織り方や4枚綜絖→2枚綜絖に変更する方法などは、本を読んでもサッパリわからない状態…
独学の壁ではあるんですが、逆に燃えてくる人には向いているかもしれません。
本を片っ端から探して調べるも良し、教室で交流を持ちつつ楽しむも良し、一人平織だけで楽しむも良し。
仕事でも義務でもない「趣味」ですから、てくてくは一人マイペースに楽しみたいと思います。
難易度を少しずつ上げていって、近い将来には2枚へドルで2重織りや綾織りをする予定。
当ブログでもアップしていきたいと思っていますで、良ければ読んで下さいね。
購入時に気を付けること
最後に、購入にあたって気になったことをお伝えします。
卓上手織り機を購入するなら、実際に触って購入することが一番いいと思います。
卓上手織り機って意外と大きいので、作業スペースや持ち運びを考えると、サイズ感や重さなどは重要かな~と思います。
しかし、取り扱うお店が近くになかったり、最安で購入したい場合はインターネットでの購入となりますよね。
中古でもいいやという人はフリマアプリも視野に入るかと思います。
ここで、インターネットで購入する際に、注意した方がいいと思うことが一つあります。
卓上手織り機を探していて気付いたのですが、手織り機を扱う怪しげなサイトがやたら多いんです!
フリマアプリに出品されている手織り機の情報や画像をそのまま悪用して、フリマアプリの半値くらいで販売されていることが多いです。
「おっ!ここのサイト安い!」と思って良く見ると、フリマアプリでしか使えないはずの配送方法だったり。
信頼できるショップでの購入をお勧めします!
ちなみに、てくてくはメルカリで購入後4カ月で売りに出ていた中古の手織り機を購入しました。
出品者さんにいくつか質問をした際、キチンと答えて下さったこととが購入の決め手です。
しかし、到着するまで本当に大丈夫か心配していたのも事実です。
初心者だから、もし部品が足りなくてもわからないんじゃないかと思って。
予算的に新品を買えるのであれば、それが一番安心ですね…
手織り機購入は最初の難関だと思いますが、初めの一歩を踏みだせば、思った以上に楽しい手織りの世界が待っていますよ。
当ブログを読んで、始めてみよう!という方が一人でもいたら嬉しいです
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